陽だまりが優しく照らす空間。住むほどに愛着の深まるわが家へ。
岡山県倉敷市 N様邸
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取材・リアンデザイン
アーチ型のエントランスを抜けて玄関から中に入ると、そこはまるでカフェに訪れたような愛らしい空間が広がります。
好みの雑貨や暮らしの道具がセンス良く飾られたキッチンでは、奥さまがティータイムの準備中。
温かい陽だまりのあふれるダイニングテーブルに並んでいるのは、お気に入りの雑貨屋で見つけたマグカップと、奥さま手作りのスイーツ。
思わず「いらっしゃいませ!」という声が聞こえてきそうです。
「なんにしますか?」可愛い声に振り向くと、奥さま自作の小さなカウンターで娘さんがケーキ屋さんを開店中。
庭先ではボール遊びに夢中のお兄ちゃんとご主人の姿が。
光にあふれ、内と外の一体感を感じる大らかで心地よい住まい。
家族がお互いの気配を感じながら、思い思いのくつろいだ時間を過ごします。
お茶の準備が整い、いよいよ楽しみにしていたおやつタイム。
休日の昼下がり、手入れの行き届いたプライベートガーデンには、家族の笑い声と澄み渡る青空がどこまでも続いていました。
…まるでキッチンがカフェのよう。絵になる空間ですね。
お家に遊びに来る友人やお客さんも、家に入ってすぐ「キッチンが可愛い!」って褒めてくれるんです。
私自身も家を建てる前からカフェみたいなキッチンに憧れていたので、ここは家の中でも特にお気に入りの場所。
木やタイル、レトロな型板ガラスや照明といった風合いのある素材やパーツを組み合わせて、ナチュラルシックなテイストに仕上げました。
毎日長い時間を過ごす場所だから、好きなものに囲まれて楽しく家事ができる空間にしたくて。
見た目の可愛さだけじゃなく、使い勝手の良さも抜群です。
生活感を上手に隠す収納、カウンターの奥行きや高さといった細やかな配慮のある設計はさすがゼストさんだと感心します。
担当の設計士さんには、好みやリクエストをしっかり伝えて、すべてにおいて理想的な空間にしていただきました。
この家に暮らして3年経ちますが、日を追うごとに愛着が増しているのを感じています。
…お打合せや家づくりはどんな風に進みましたか?
理想の間取りや空間はあったものの、最初は家のテイストが固まっていなかったんです。
自分の中ではカントリー調の可愛いナチュラル感が好きだと思っていたんですが、設計士さんと相談しながら素材やアイテムを一つひとつ決めていくうちに、かっこいい要素もあるほうがしっくりくるな、と気付いて。
結果、味のある素材を使った上品なナチュラルスタイルに落ち着きました。
設計士さんは家族の生活スタイルをくみ取った上で、曖昧なイメージも具体的なアイデアに落とし込んで提案してくれるので、好きなものがどんどん形になっていくワクワク感がありました。
私の伝えたイメージをイラストに描いてくださるんですが、それが本当に可愛いくて!おかげで打ち合わせが毎回楽しみでした。
その反面、家づくりは一度決めてしまうと変えられないのでプレッシャーも大きかったです。
悩んで決められないことが多かった分、「絶対後悔しない家にする!」という強い意気込みで徹底的にこだわりました。
出産の時期が重なって大阪に里帰りした時は、主人を介して希望を伝え、電話での打ち合わせにも対応してもらいました。
どんな要望も受け止めて向き合ってくれたので、安心して家づくりを進めることができました。
…家の中で気に入っているポイントを教えてください。
キッチン以外にも、例えば出入口のアーチ加工やアイアンの手すり、エイジング塗装の板壁やステンドグラス、引き出しのノブなど、好みのツボを押さえた要素が家中のあちこちに散りばめられ、目にする度にうれしくなるような愛らしさを感じます。
無垢材のダイニングテーブルやカウンター、タイルトップの洗面台など、ゼストさんオリジナルの造作家具もお気に入り。
空間にぴったり収まるサイズで使いやすく、自然素材の風合いが空間になじみます。
引き出しなどの「隠す」収納、飾り棚の「見せる」収納がそれぞれたっぷり設けられているので、物をすっきり収めながらインテリアを楽しめるのも良いところ。
家ができてからは「この空間にどんなものを飾ろう?」と、昔以上に雑貨選びが楽しくなりました。
空間に合うちょうど良いものが無ければ、自分でDIYや手作りをすることもあります。
一番の自信作は、子どものために数週間かけて作った木製のカフェカウンター、その名も「KOHARU CAFE」。
今はリビングの一角に置き、お店やさんごっこやおままごとをして遊ぶ子ども達の様子をキッチンから見守っています。
出来た時が完成形じゃなく、もっと空間づくりを楽しみたいと思わせる余白があるのもうれしいですね。
…暮らしてみて、どんなところに満足していますか?
たくさんの窓から光がふわっと入ってきて、室内が明るく温かいんです。
無垢材の床の肌触りも気持ちよくて、冬は床暖房で足元が冷えず、とても快適にすごせます。
外に向けての空間も心地良いですね。
南側にある芝生の庭は、夫婦で花壇をつくり、ヴィンテージ感のあるガーデン小物を飾りました。
窓からは周囲に広がるのどかな田園風景も眺められます。
白い塗り壁と瓦屋根、ドーマーのある外国の一軒家のような外観もポイント。
田園のロケーションやお庭とも上手く調和して年月とともに味わい深くなるのが楽しみですね。
家族と食卓を囲む朝夕の時間や、陽だまりの下でくつろぐ休日の昼下がり、忙しい家事の合間に一息つく瞬間と、いつでも窓越しに季節の情景や香りを感じられてほっと心が安らぎます。
納得いくまで選んだ好きなものが温もりのある空間になじみ、家のどこにいてもリラックスできるのがわが家の良いところ。
日常のふとした瞬間に幸せを感じられて、毎日心豊かに過ごせるんです。