小山 杏 自己紹介へ

ダイニングテーブルの選び方

公開日:2025/06/05(木) 更新日:2025/06/07(土) コラム

 

岡山で様々なテイストのおうちづくりを手掛けているZEST design/houseです。

 

ダイニングスペースは、家族と過ごす時間を彩る大切な空間。

 

食事はもちろん、会話や趣味、在宅ワークなど、さまざまなシーンで活用しますよね。

 

中でもダイニングテーブルは、空間の印象や使い勝手を左右する重要なアイテム。形やサイズ、素材はもちろん、インテリアのテイストに合ったデザインを選ぶことで、ダイニングの雰囲気がぐっと洗練されます。でも、

 

「どんなダイニングテーブルを選べばいいの?」

「4人家族に合うテーブルのサイズって何cm?」

「高い買い物だから失敗したくない!」

など...

 

お悩みの方も多いのではないでしょうか。

 

そこで今回は、サイズ感や配置、スタイリングのポイントも交えながら、理想のダイニング空間をつくるヒントをお届けします。

 

INDEX

ダイニングテーブルの形状と特徴

暮らしにフィットするちょうど良いサイズとは?

部屋の広さとバランス

デザインの選び方

テイスト別ダイニング空間の紹介

番外編:テーブルコーディネート

まとめ


ダイニングテーブルの形状と特徴


長方形テーブル

 

最も一般的な形状で、家族構成や空間に合わせて選びやすいのが長方形テーブル。壁付けもできるため、限られたスペースを有効に使いたい方にもおすすめです。

4〜6人用が多く、向かい合わせに座るスタイルなので、自然と会話も弾みます。来客時にも対応しやすく、ホームパーティなどにもぴったり。

シンプルなデザインが多く、どんなインテリアにもなじみやすいのも魅力です。

 

円形テーブル

角がなく、柔らかい印象を与えてくれる円形テーブル。視線が自然と中央に集まるので、みんなが対面しやすく、家族や友人との団らんがより一層楽しくなる形です。

脚元が1本脚だと、足がぶつかりにくく座る位置の自由度も高め。直径100cm前後のコンパクトなものなら2〜3人用に最適です。

ただし、スペースにある程度の余裕が必要なため、ダイニングの中央にゆったり置ける間取りにおすすめです。

 

楕円形テーブル

長方形と円形の中間的な存在が、楕円形テーブル。直線と曲線のいいとこ取りで、空間をやわらかく見せつつ、複数人での食事にも対応できます。

角が丸いため動線を妨げず、小さなお子さんのいるご家庭でも安心。デザイン性も高く、ナチュラルや北欧、モダンなど幅広いインテリアテイストになじみます。

「ありきたりじゃ物足りないけれど、使いやすさは譲れない」そんな方にぴったりの形です。

 


暮らしにフィットするちょうど良いサイズとは?


ダイニングテーブルを選ぶときに、まず基準になるのが「何人で使うか」

食事のしやすさはもちろん、椅子の引きやすさや通路の確保など、人数に合ったサイズ選びは、快適なダイニング空間をつくる上でとても大切です。

使用人数に応じたテーブルサイズの目安と選び方のポイントをご紹介します。

 

 1人~2人暮らし向け:幅70~120cmが目安

少人数世帯やワンルームでは、コンパクトで省スペースなテーブルがおすすめ。

 

・幅70~100cm程度の正方形や小さめの円形テーブルは、空間にゆとりを持たせつつ、二人での食事にもぴったり。

・折りたたみ式や壁付けタイプ、カウンター型テーブルを活用すれば、空間を有効に使えます。

 

おすすめの形状:正方形、円形、小さめ長方形、カウンター型

 

3人~4人家族向け:幅120〜140cmが標準サイズ

もっとも一般的なサイズ帯です。

 

・幅120〜140cm×奥行75〜85cmの長方形テーブルが定番で、家族全員がゆったり座れます。

・円形テーブルの場合は直径110〜120cm程度が4人での使用に最適。

・食事だけでなく、子どもの宿題やテレワークにも使いたいなら、奥行に余裕があるものを選ぶと快適です。

 

おすすめの形状:長方形、円形、楕円形(省スペースに向いています)

 

5人~6人以上の家族・来客が多いご家庭向け:幅160cm〜が目安

大家族や来客が多いご家庭では、幅160〜200cm以上の長方形テーブルがおすすめです。

 

・6人用なら幅180cm×奥行90cm前後が理想的。

・楕円形や伸長式テーブルも人気。普段はコンパクトに、来客時には広げて使えます。

・動線を確保するため、テーブルの周囲には60〜80cm以上のスペースをとるのがポイント。

 

おすすめの形状:長方形、楕円形、伸長式

 

番外編:来客・多目的利用があるなら「伸長式」や「セパレート型」

 

「普段は2人だけど、たまに家族が集まる」

「食事と作業を分けて使いたい」

そんな方には、伸長式や分割可能なテーブルがおすすめ。

 

折りたたんだり、天板を広げたりできるので空間に合わせて柔軟に使えます。

 

一部にはスライドで広がるタイプや天板を中から引き出すタイプもあり、デザインの選択肢も豊富です。

 

快適な「一人あたりのスペース」はどのくらい?

一般的に、1人あたりの食事スペースとして

幅60cm × 奥行40cmが快適とされています。

 

例えば、4人掛けの長方形テーブルなら「幅120〜140cm × 奥行80cm」が理想的。

ただし、食器の置き方やライフスタイルにより前後しますので、実際の使い方をイメージして選ぶことが大切です。

 


部屋の広さとバランス


ダイニングテーブルを選ぶとき、デザインや人数だけでなく、部屋の広さとのバランスもとても重要です。

テーブルを置いたら動線が狭くなった…椅子を引くたびにぶつかる…そんな“あるある”を避けるために、空間に対して適切なサイズ感を知っておきましょう。

 

 6畳(約260cm × 350cm)

2人用〜4人用:幅80〜120cm × 奥行70〜80cm

形状は長方形・正方形・円形(直径100〜110cm)が無難。

POINT

・動線確保が最優先。椅子を引いても壁や他の家具との距離が60cm以上空くと快適。

・壁付け配置やカウンター型を選ぶと、空間がすっきり見えます。

・明るい色の天板や脚の細いデザインで圧迫感を軽減。

 

 8畳(約300cm × 400cm)

4人用:幅120〜140cm × 奥行75〜85cm

円形なら直径110〜120cm程度

余裕があれば楕円形や伸長式も◎

POINT

・中央に配置しても余裕のある広さ。通路の幅を80cm以上とるとストレスなし。

・食事以外に作業や来客にも対応したい場合は、奥行のあるタイプがおすすめ。

 

 10〜12畳のLDK 

4〜6人用:幅150〜180cm × 奥行80〜90cm

楕円形や大きめの円形(直径130〜140cm)も映える

POINT

・ダイニングとリビングの“ゾーニング”に注目。カーペットを敷いたり、照明で空間を分けるとバランスよく見えます。

・テーブルの形が空間の印象を左右するので、インテリアスタイルに合わせた選び方がおすすめ。(例:モダンならシャープな長方形、北欧系ならナチュラルな楕円形)

 

 14畳以上のLDK  

6人用〜:幅180〜200cm以上 × 奥行90cm前後

カウンター付きやアイランド風テーブル、ベンチと組み合わせたコーディネートも◎

POINT

・大きめサイズでも圧迫感を感じさせない余裕があるため、重厚感のある素材や個性的なデザインを取り入れてもOK。

・複数人で同時に使う場面(食事・作業・宿題など)も想定して、広めの天板を選ぶと実用的。

 

動線の目安:イスの後ろには最低60cmの余白を 

ダイニングテーブルの周囲には、椅子を引いたり人が通れるスペースが必要です。

椅子を引くスペース    約60cm

人が後ろを通るスペース  約90cm

壁~テーブルの最低距離  約80cm

快適に使うためには、椅子+人通り=約120cmを意識してレイアウトすると、使いやすさがぐんとアップします。

テーブルを選ぶ際は、これらのスペースも考慮して、快適な食事空間を作りましょう !

 


デザインの選び方


“毎日使う場所だからこそ” 見た目にもこだわりたいですよね。

使い心地と見た目のバランスを取りながら、自分らしいデザインを選ぶポイントを紹介します。

 

木製(無垢材/突板)

ナチュラルで温かみのある印象。木目が美しく、空間になじみやすいのが魅力です。

特に無垢材は経年変化も楽しめ、北欧・ナチュラル・和モダンスタイルによく合います。

 

例:オーク、ウォールナット、チェリーなど

 

メラミン・化粧板

お手入れが簡単で、水や汚れに強いのが特徴。

シンプルモダンやカフェ風の空間にぴったりです。価格も比較的お手頃。

 汚れを気にせず、実用性重視なら◎

 

ガラス天板

透明感があり、空間を広く見せてくれます。都会的でスタイリッシュな印象に。

ただし、指紋や傷が気になることもあるので、こまめなお手入れが必要です。

モダン/ラグジュアリースタイルにによく合います。

 

テーブルの色も空間演出に欠かせない要素。

明るめなら開放的に、濃い色なら引き締まった印象に仕上がります。

 

ライトベージュやオーク系 → 空間を広く・やわらかく見せたいときに

ブラウンやウォールナット系 → 落ち着いた印象に

ブラックやグレー系 → モダン、男性的なインテリアに

 


テイスト別ダイニング空間の紹介


オークやパインなど、明るい木目のテーブルやチェアを使った空間。

 

白やベージュをベースにしたやさしい配色で、家族みんながリラックスできる雰囲気を演出します。

 

植物やリネンのファブリックを取り入れると、さらに温かみがアップ。

脚のデザインが特徴的な、アンティークカフェのような空間。

 

カフェのような居心地の良さと程よいこなれ感が魅力です。

 

椅子までアンティークでまとめることで洗練された空間に。

古材の天板で、男前な無骨さを演出。

 

あえてラフな質感の古材や、ウォールナットなど濃いめの木材を使ったダイニング。

 

黒のスチール脚やコーデュロイの布地チェアを合わせて、ヴィンテージな雰囲気に。

 

照明や雑貨も、真鍮やスモーキーカラーで統一するとさらに深みが出ます。

 


番外編:テーブルコーディネート


テーブルクロスやランナーでアクセントを

テーブルクロスやランナーを敷くことで、テーブルの印象を簡単に変えることができます。

 

季節感のあるデザインや色を選ぶと、食事の雰囲気が一層引き立ちます。

 

例えば、春には花柄のランナーを、夏には涼しげなリネン素材のクロスを使うなど、季節ごとに変化を楽しむことができます。

 

照明でダイニングテーブルを引き立てる

ダイニングテーブルの上にペンダントライトを設置することで、テーブルを中心にした空間を演出できます。

 

光の色温度やデザインにもこだわり、食事の雰囲気をより一層引き立てることができます。

 

例えば、温かみのある電球色のライトを選ぶと、リラックスした食事の時間を提供できます。

 

食器やカトラリーのコーディネート

食器やカトラリーの色や素材を統一することで、テーブル全体の雰囲気がまとまります。

 

例えば、白い食器に木製のカトラリーを合わせると、ナチュラルで温かみのある印象になります。

 

逆に、黒い食器に金属製のカトラリーを合わせると、モダンで洗練された雰囲気を演出できます。

 

小物使いでテーブルを引き立てる

テーブルの中央に花瓶やキャンドルホルダーを置くことで、アクセントを加えることができます。

 

季節の花を飾ったり、お気に入りのキャンドルを灯したりすることで、食事の時間がより特別なものになります。

 

テーブルの配置と動線を考慮する

テーブルの配置は、ダイニング空間の使い勝手に大きく影響します。

 

食事を運ぶ際の動線を考慮し、テーブルと椅子の間に十分なスペースを確保することが大切です。

 


まとめ


ダイニングテーブルは、食事の場であると同時に、家族や仲間と過ごす大切な時間を支える存在です。

 

だからこそ、使用人数や部屋の広さ、ライフスタイルに合わせて、“ちょうどいい一台”を選ぶことが大切です。

 

ぜひ、自分たちの暮らしにフィットする一台を見つけてくださいね。

 

 

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