他とは違うカッコよさを求めた ヴィンテージモダンな住まい

岡山県総社市 O様邸

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取材・リアンデザイン

 ゆったりとした時間が流れる、平日の昼下がり。

キッチンに立つ奥様がコーヒーを淹れると、たちまちふわっとした芳ばしい香りが家じゅうを包みます。

二階でリモートワーク中のご主人も仕事の手を休め、外を眺めながら束の間のコーヒーブレイク。

晴れた日は庭の芝生に水をやり、時にはベランダのデッキチェアに寝ころんで仕事のアイデアを練ることも。

家の中にはデザイナーズ家具やインテリア小物がバランス良く置かれ、さながら海外のデザイナーズハウスのような佇まい。

ご夫婦の感性で選んだお気に入りのものが、何気ない日常に美しさを添えてくれます。

 


 

…スタイリッシュな雰囲気ですね。空間づくりのポイントは?

海外のインテリアをイメージしたヴィンテージモダンスタイルにして、他の人とは違う自分なりのカッコ良さを目指しました。

工業的なデザインに建具や照明、木や鉄といった素材の風合いをスパイスにして、装飾は抑えながらもシンプルになり過ぎないようにしています。

色は深みのあるグリーンやブルーグレー、ブラックといったダークカラーを組み合わせて、ちょっと印象的な空間に仕上げました。

フローリングも「古色ブラック」という塗料であえてくすんだような色に加工しているんです。

家づくりは夫婦で相談しつつ、基本的には自分好みに任せてもらいました。

妻が私の感覚を信じてくれたおかげで、こだわり抜いた納得のいく住まいになったと感じています。

 

…家づくりをするにあたって、具体的な希望やイメージはありましたか?

まずポイントになったのは仕事部屋。私は自宅ですることが多く、仕事関係のお客様やスタッフが我が家に訪れることも少なくありません。

そんな時、リビングなどのプライベートな部屋を通らずに入れる仕事部屋があればとても便利だと思いました。

イメージしたのは玄関ホールに階段があり、すぐに二階の仕事部屋へと直結できるレイアウト。

一階はLDKを中心に玄関からウォークインクローゼット、水回り、キッチンまで回遊できる導線にしました。

最初の段階で希望をしっかり伝えられたので、設計上の細かい部分は安心してプロの提案にお任せ出来ましたね。

 

…こだわった場所や、お気に入りのポイントを教えてください。

絶対に譲れなかったのはウォークインクローゼット。

私は昔から洋服が好きで、持っている服や靴、小物などのアイテムは妻の二倍以上。

出かける前に全身のコーディネートを鏡でチェックし、家に帰った時もまず服を着替えます。

そのルーティンに沿った導線にしようと、シューズクロークのある玄関土間とつなげて、家族分の洋服を入れてもなお余裕のある収納スペースをつくりました。

洗濯機のある洗面室や奥のキッチンに続く裏導線でもあるので、洗濯や片付けがしやすくなりました。

機能的なのはもちろん、洋服店のようなディスプレイ感があってとにかく気分が上がるんです!

我が家のクローゼットは、単なる収納ではなくコーディネートを楽しむ空間。

今まで以上にファッションが好きになりましたね。

 

…新しい家に住んでから、家族の暮らし方は変わりましたか?

この家に住み始めて、家に帰りたいと思う事が増えました。

「いい住まい」の価値観は十人十色ですが、単純に自分が好きなものに囲まれていると、理屈抜きでポジティブな気持ちになれるのを実感します。

出来上がった家はオンもオフも楽しく過ごせる、まさに理想的空間。

家づくりを始めた頃はステイホームやリモートワークが当たり前の世の中になるとは思いませんでしたが、仕事場を充実させたことが結果的に時代に合う形になり、こだわりの分だけ家で過ごす楽しさが広がっているような気がします。

妻が喜ぶ顔を見ている限り、生活がより豊かになっているのは間違いないですね。

 

…振り返ってみてゼストとの家づくりはいかがでしたか?

何でも話せるアットホームな雰囲気があり、こちらの希望を親身になって聞いてくれる姿勢に魅力を感じましたね。

良い意味で友達感覚というか、雑談を交えながら本音やこだわりを自然と引き出してくれるのが心地よくて。

打ち合わせも毎回楽しく進みました。

プロとしての「聞く力」と、ビジネスを越えた「家づくりが好き」という想いが強いからこそ、それぞれの好みや生活に寄り添った家が形にできるのだと思います。

一年以上と長かった家づくりもあっという間でしたが、これからはアフターメンテナンスで我が家を守ってくださいね。

よろしくお願いします。